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ラスの施工方法

※あくまでも1例であり、現場の状況・仕様等に合わせた方法で
施工してください。

波形ラス(湿式工法)の張り方

◆波形ラスの品質は、JIS A 5505 (メタルラス)に適合する波形1号(質量 0.7㎏/m2)で防錆処理がなされたものとする。

◆波形ラスの張り方は、縦張りとし千烏張りとする。波形ラスの重ね幅 50mm 以上とし開ロ部隅角部に継ぎ目は設けない。

◆出入隅の継ぎ目は突き付けとし200mm 幅の平ラスを中央部から 90°に折り曲げ上から重ね張りをする。(下図参照)

◆開ロ部には 200mm × 100mm の平ラスを各コーナーに出来る限り近づけて斜めに二重張りとする。

◆波形ラスの留め付けは、JIS A 5556 (工業用ステープル)に適合する 1019J (線厚 0.6mm × 線幅 1.15mm × 足長さ 19mm )以上で留め縦横ともに 100mm 間隔以内とする。波形ラスの山部分には原則として留め付けはしないこととし浮き上がりやたるみがないように留める。

◆継ぎ目の重ね合わせ部分は、ラスの谷部分で留め付けし重ねたラス双方を確実に固定する。

◆サッシ周りは、波形ラスとサッシのクリアランスを 10mm 確保する。
(電解腐食を避けるため)

防水紙の貼り方

◆防水紙は、JIS A 6005 (アスファルトフェルト)に適合する 430 以上を使用する。

  1. 継ぎ目は縦・横ともに 100mm 以上重ね合わせる
  2. 上下の継ぎ目は上になる防水紙が外側になるようにする。
  3. 防水紙は、原則として出入隅部及び開ロ上部では継ぎ目を設けないこと。
  4. どうしても継ぐ場合には、出入隅部では互いに 200mm 以上貼り開ロ上部では防水テープを 100mm 以上貼ること。


通気ラスの配置と張り方

  1. 通気胴縁間に補助胴縁を設置してください。
    モルタルを塗り込む際にラス網や防水紙のたわみを極力防ぐために必要です。
    ※両面テープで簡単に取り付けられる樹脂製補助胴縁もあります。ご相談ください。
  2. 土台周りに補助防水シートを張り付けてください。
    通気ラスの下側には防水紙がありませんので、施工前に必ず防水シートを張り付けてください。
  3. 原則として、下から上、右から左に張っていきます。
    ラスは横張りで千鳥に配置します。その際、隙間があいたり傾いたりしないように取り付けてください。
  4. 左右のジョイント(重ね部)は、必ず通気胴縁の上で固定してください。
    左右方向のジョイントでは、上部にくる縦力骨が下部にくる縦力骨の右側に、平行になるように配置してください。間隔は約10mm程度が目安です。ジョイント部には必ず通気胴縁が必要ですので、この位置でラスを固定してください。
  5. 上下のジョイントも、必ず通気胴縁の上で固定してください。
    上下方向のジョイントでは、上部にくる横力骨が下部にくる横力骨の下側に、平行になるように配置してください。間隔は約10mm程度が目安です。この時の重ね代は、40mmになります。ジョイント部には必ず通気胴縁が必要ですので、この位置でラスを固定してください。
  6. コーナー部(出隅・入隅)は、原則として、折り曲げて回し張りし、突き付けで納めないでください。
    ラスは、折り曲げて間近の通気胴縁上で重ねるようにします。
  7. 開口部では、ラスをサッシの形に切断して張ってください。
    サッシのコーナーでは、決してラスをジョイントしないでください。コーナー部のクラックの原因になります。

通気工法の施工例


※詳細は各社施工要領書をご覧下さい。


ニッケン通気ラス施工法 (単層下地通気工法 )

1.必要な道具は揃ってますか?

エアーステープラー

手動ステープラーは、仮留めにのみ使用
625TR専用のエアーステープラー

ラスはさみ

押切り器 ※あると便利

ステープル

※625TR以上をお使いください。上記以外については別途お問い合わせください。

2.基本的なポイント

1.ニッケン通気ラス施工前にあたって

下記に明記する工事は、ニッケン通気ラスの張り付け前に完了させてください。

  • イ)サッシ工事(開口部周り)
  • 口)水切り工事
  • ハ)雨戸工事(戸袋等)
  • 二)換気扇周り等の開口部孔明け工事
  • ホ)水道、ガス、空調等の配管配線工事

(注)内部工事の関連振動が外部モルタル壁に影響しないよう、諸工事は出来るだけモルタル塗り以前に終了させてください。

◇ニッケン通気ラス施工完成イメージ図

ヨレ止め胴縁の施工

ラス網のヨレ止めとして、モルタルの均一な塗厚・縁切れを防止するため、ヨレ止め胴縁を施工してください。基本的にヨレ止めが必要となる部分は下屋上、軒、出窓庇、霧除け庇、土台、開口部周りなどです。
縦胴縁と当たる部分は、30mm~50mm程度(開口部周り30mm程度)の間隔をとり、通気できるようにしてください。


ニッケン通気ラスの切断と補修

ラスはさみで切断

押切り器で切断

施工時にラスの防水紙が破れたら必ず補修をしてください。


重要 ニッケン通気ラスの施工前に、必ずおこなってください!

① 通気胴縁間に補助胴縁を設置してください。

モルタルを塗り込む際にラス網や防水紙のたわみを極力防ぐために必要です。
※市販の樹脂製補助胴緑か木材等を使ってください。

② 土台周りに補助防水シートを張り付けてください。

ニッケン通気ラスの下側には防水紙がありませんので、施工前に必ず防水シートを張り付けてください。

③ 原則として、下から上、右から左に張っていきます。

ラスは横張りで千鳥に配置します。その際、隙間があいたり傾いたりしないように取り付けてください。

④ 左右のジョイント(重ね部)は、必ず通気胴縁の上で固定してください。

左右方向のジョイントでは、上部にくる縦力骨が下部にくる縦力骨の右側に、平行になるように配置してください。間隔は約10mm程度が目安です。ジョイント部には必ず通気胴縁が必要ですので、この位置でラスを固定してください。

⑤ 上下のジョイントも、必ず通気胴縁の上で固定してください。

上下方向のジョイントでは、上部にくる横力骨が下部にくる横力骨の下側に、平行になるように配置してください。間隔は約10mm程度が目安です。この時の重ね代は、40mmになります。
ジョイント部には必ず通気胴縁が必要ですので、この位置でラスを固定してください。

⑥ コーナー部(出隅・入隅)は、原則として、折り曲げて回し張りし、
  突き付けで納めないでください。

ラスは、折り曲げて間近の通気胴縁上で重ねるようにします。

●施工方法を見やすくするため、防水紙のない状態でイラスト表示しております。

⑦開ロ部では、ラスをサッシの形に切断して張ってください。

サッシのコーナーでは、決してラスをジョイントしないでください。コーナー部のクラックの原因になります。