TOP > エアステープラー・ステープル > ステープルと耐震

ステープルとは

ステープルとは、モルタル下地工事において、ラス網、フェルトを躯体に留めつける「タッカー針」と呼ばれる接合材のことである。

木造住宅に於けるラス系下地にとって、ステープルは、はく落やひび割れを防ぐのに重要なポイントとなってきます。

ポイント〔1〕
下記の図の様に、より線径の太いステープル(J線よりM線やT線)の方が、ステープルの表面と躯体との接する面積が増えることにより、摩擦が増え、抜けづらくなる。(図1)
ポイント〔2〕
ステープル自体の体積が大きくなればなる程、腐食するまでに時間がかかり、それだけ長い時間ラス網を保持する事ができる。
ポイント〔3〕
木材にステープルを打ち込んだ時に、ある一定の保持力が保たれるが、時間の経過により木材の水分が抜けて痩せてしまうと、保持力が低下する可能性がある。
ポイント〔4〕
木材自体に含んでいる水分によって、打ち込んだステープルが腐食してしまう。
ポイント〔5〕
ステープルを打ち込む際に、ダイバーカットのステープルだと足を広げる様に入って行く為(図2)、NSカットやチゼルポイントに比べ(図3)防水紙の針穴を押し広げてしまう可能性があり、防水紙の止水性を損なう恐れがある。

以上の観点から、より線径の太いステープル、より腐食しにくい高品質のステープル、躯体に対して垂直に入っていくステープルを使用する事が、高品質・高耐久のモルタル下地作りに有効と思われます。